2「ブロッコリー」の育て方・栽培方法(アブラナ科)

秋まき春どりの栽培がベスト

ブロッコリーを栽培するには秋に種をまいて春に収穫するのが一番成功しやすいです。これは「ふじやま」さんの菜園がある「温暖地」に関しての事なので、「寒地」や「暖地」ではまた話が違ってきます。しかし、基本的には秋に種をまいて冬を越して春に収穫するというのがこれまでの経験から一番作りやすいというのは間違いありません。その根拠は幾つかあるのですが、害虫被害が少ない事と直播きができる事が挙げられます。

ブロッコリーの害虫被害

まず、「ブロッコリー」に限らず野菜にとっては害虫の被害をいかに少なくできるかは重要な課題です。土づくりをどれだけ丁寧にしてもどれだけ良い苗を作っても、野菜が害虫の被害にあってしまっては元も子もありません。農薬を使用しない家庭菜園では害虫を手作業で駆除するか、そもそも害虫が侵入しない様に防虫ネットの使用が必須となるのですが、栽培する数が多かったり区画が広いとネットを張るのも大変です。害虫を手作業で駆除するというのはハッキリ言ってほぼ不可能です。害虫というのはどれだけこまめに見つけても次から次へと現れます。「ふじやま」さんの菜園でも「ブロッコリー」や「キャベツ」が何度も被害に会っています。一番困るのはまだ小さい苗の状態で害虫の被害に会う事で、苗が小さいので被害の影響が深刻です。最悪の場合は苗がまるで台風で壊れて骨組みだけになった傘の様に筋だけになる事もあります。筋だけになってしまってはもはや成長は見込めませんので、諦めるしかありません。

ブロッコリーの種を直播き

次に、秋ならば「ブロッコリー」の種を直播きできます。「ブロッコリー」の種をまく適期は温暖地ならば初春の2~3月又は夏の7月~9月上旬なのですが、初春の2~3月では気温がまだ低いし、夏の7月~9月上旬では気温が高すぎて直播きはできません。マルチングをしたりビニール、不織布、寒冷紗などを活用すれば直播きもできない事はありませんが、温度や日差しの管理が難しい為、どちらにしてもトレイやポットでの苗作りが必要になります。

苗作りは「ふじやま」さんも何度も経験しているのですが、園芸店で売っている様な苗に育てる事はかなり難しいです。苗作りの難しさもさることならが、苗作りの欠点は移植しなければならない事です。ポット苗を作るにしても菜園に植え付けるのに十分支障のない様な立派な苗ができれば良いですが、貧弱な苗しかできなければ菜園に植え付けても無事に根付くとは限りません。しかも、セルトレイなど穴が小さい容器で苗を栽培する場合は苗が植え付け可能な大きさに成長するまで複数回植え替えしなければなりません。ブロッコリーは当然移植はできるのですが、まだ小さい苗の段階で移植ばかりするのは苗にとっては影響が大きく、成長の阻害要因になります。

その点、直播きならば1箇所に何粒もまいて間引きをすれば、最終的に残す苗は1度も植え替えをする事もなく、根がそのまま土壌に根付いたまま存分に成長できるのです。直播きにはこうした利点があるのですが、直播きの欠点はポットやトレイの様に移動ができない事です。ポットやトレイなら寒ければ暖かい場所に移動できるし、日差しが強かければ日陰に移動できるし、強風や豪雨が来ても避難できます。しかし、直播きの場合はマルチやネットで保護する事はできますが、その時期の気温や天候に多大な影響を受ける事は間違いありません。ですから、直播きをする場合はできる限り直播きに適した時期と気候で行う必要があります。秋ならば夏の暑さが和らいで冬の前で暖かいので発芽温度も確保できるし、夏に活動中だった害虫もなりを潜めて少なくなっているというわけです。少なくなっているというのがミソで、秋でも完全にいなくなっているわけではありません。害虫被害を最小限にしようと思うなら冬直前のギリギリまでに苗が十分育つ様に種をまく様にします。「ふじやま」さんの菜園がある「温暖地」では9月ではまだ残暑があるので、10月に入ってから種をまく様にしています。10月というと年内の収穫は無理ですが、本格的に寒くなる12月までには苗がある程度の大きさまで育ち、冬を越して3月から5月位までは収穫できる様になります。

秋まき春どりの収穫

秋に種をまいて苗の状態で冬に入ると成長は一旦止まりますが、春になって気温が上がれば再び成長し始めます。冬の間には少しも大きくならなかった株が見る見るうちに大きくなっていくのには驚きです。「ふじやま」さんの菜園がある「温暖地」では春の3月から5月にかけて次から次へと収穫できます。1株や2株の栽培では収穫はすぐ終わってしまいますが、当菜園では1畝栽培しているので十数株はあります。1畝十数株も栽培しているとどうしても成長に差が出てくるのですが、家庭菜園では逆にそれがありがたくなります。すなわち、成長差があるという事は収穫時期もずれてくるので、一度に沢山収穫する必要がなくなります。個々の成長に応じて収穫適期を判断すれば良いので、長期間に渡って収穫を楽しめるというわけです。

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