3「きゅうり」の育て方・栽培方法 (ウリ科)

苗の植え付け(5月6日)

今回の「きゅうり」栽培は種まきをせずに市販の苗を購入して植え付けました。これまで何度か「きゅうり」を栽培して種まきも経験していますが、苗を植え付けた方が手っ取り早いのは間違いありません。種まきか苗を購入するかはどちらでも良いのですが、種から育てるなら苗を植え付けるより早く種まきして栽培する必要があります。沢山つくるなら種をまいて直播き又は苗作りした方がコストがかかりませんが、家庭菜園の規模では数株あれば十分の収穫量が見込めるので苗を購入した方が安上がりになります。最近は「きゅうり」の種も意外と高くて1袋300円程度はしますし、使いきれずに種を残してしまっても翌年以降は発芽率が低下してしまいます。それにそもそも種の全てが発芽するとは限らないですし、少しの管理ミスで発芽率が著しく低下する事もあります。そうした事を考えると家庭菜園で消費できる分だけの苗を購入して植える方が賢明といえます。「きゅうり」を栽培していると誰しもが直面する事なのですが、ある程度の健全な株ならば次から次へと花が咲いて実ができるのはもとより、少しでも収穫が遅れるまるでヘチマの様な大きさに実が育ってしまいます。家庭菜園で無理なく収穫消費できる程度の株数を大事に栽培するのが一番良いのではないでしょうか。

きゅうりネットを設置(5月21日)

「きゅうり」栽培にあたって土を耕し、肥料をまき、畝を作り、マルチを張って、苗を植え付けるという一連の作業をしましたが、今度は「きゅうりネット」を設置しました。「きゅうりネット」はホームセンターなどで1組100円ほどで販売しているもので、2m40㎝の支柱を数本立てて上部と下部に紐を張ってネットを広げました。ポイントは「きゅうり」の重さに耐えられる様にできる限り多く「支柱」を立て、なるべく高い支柱を利用するという事です。「きゅうり」は1株で蔓がかなりの長さに伸び、実も幾つもできる為、ネットがその重さに耐えられる様に十分な強度を確保する必要があります。強度が足りないとネットが低く沈んでしまい、最悪の場合は支柱が倒れてしまいます。設置初期でまだ蔓がほとんど伸びてもいないので既に下にたるんでいるようでは蔓が伸びてからさらに低くなることは目に見えていますので、支柱を間に増やすなりして強度を確保します。

次に「支柱」についてはホームセンターで販売している支柱で最も長いのが2m40㎝でしたので、もしそれより長いのものがあればそれでも良いと思います。2m40㎝というと手が届かないかもと思いがちですが、実際は地中に50㎝ほどは埋めて固定しますので、実際の高さは1m90㎝ほどになり、手を伸ばせば十分届く高さになります。もちろん、背が低い方やファミリーで子供に収穫してもらう事も想定すればあまり高くするのも考え物ですが、逆に低すぎるとすぐにツルが最上部に達して行き場を失い、結果として収穫量に影響を及ぼします。低くて安全なものでも良いので踏み台や脚立の利用を検討すれば多少ネットが高くても構わないのではないでしょうか。

苗の生育状況(6月3日)

苗の植え付けから約1カ月が経過し、蔓が伸びて葉数も増えてきました。全体的に青々としていて傷んでいる箇所もなく、実ができる前の花も咲いて順調に生育しているといえます。黄色い花の付け根に長さ3~4㎝ほどの表面がゴツゴツした「きゅうり」の実の赤ちゃんができていますが、これが徐々に成長して立派な「きゅうり」になるわけです。この部分には手を触れない様に注意し、成長を見守ります。

きゅうりネットに蔓を誘引(6月6日)

苗の植え付けから丁度1カ月が経過し、先日ネットも設置したので、今回はツルを本格的に誘引する事にしました。「きゅうり」の葉の付け根には巻きづると呼ばれる細いひも状のものが伸びており、この巻きづるがネットに絡みつく事で伸びていきます。始めからネットを設置していればすんなり巻きづるがネットに勝手に絡みついたかもしれませんが、それでも手作業で伸ばしたい方向へ誘引してやる必要があります。巻きづるは10~15㎝位はありますので手作業でネットの適当な箇所にくるくると巻いて絡みつかせます。「トマト」や「なす」など他の野菜は麻紐で支柱に誘引しますが、「きゅうり」はそれ自体の一部である「巻きづる」を利用して誘引する事ができます。

うどんこ病の発生(6月上旬)

「きゅうり」や「かぼちゃ」など蔓もの野菜に良く発生する病気が「うどんこ病」です。「うどんこ病」はきゅうりやかぼちゃの他にもゴーヤ、トマト、ナス、人参、枝豆、イチゴ、メロンなどにも発生しますが、発生条件としては糸状菌と呼ばれるカビの一種が繁殖する事で発生します。4~11月真夏以外で17~25℃の乾燥した時期に発生しやすく、「うどんこ病」が発生した葉は光合成ができなくなり、生育不良に陥って収穫量にも悪影響を与えます。「うどんこ病」はカビの一種なのですぐに繁殖・拡散するので防除が必要です。発生部分が少なければ葉を切除、処分するのが効果的ですが、相当部分に広がっているなら酢、木酢液、薬剤などで対処する方法があります。

べと病の発生(6月中旬)

べと病」は「うどんこ病」と同様にカビの一種である糸状菌が原因の病気で、葉や茎に褐色状の斑点ができ、症状が広がると葉や茎が枯れてしまいます。「きゅうり」のほか、カボチャ、キャベツ、ブロッコリー、レタス、ゴーヤ、ほうれん草、壬生菜、ネギ、かぶ、玉ねぎ、プリンスメロンなどに発生します。「うどんこ病」が乾燥時期に発生しやすいのに比べて、「べと病」は梅雨時の高湿度の気温20度前後の時に発生しやすくなっています。原因には高湿度、水はけ、肥料不足、過剰施肥、通気性、日当たり、密植などがありますが、発生した場合は治療・回復は難しいため、繁殖・伝染しない様に早期に発見して処分します。

きゅうりの生育・収穫状況(6月下旬)

梅雨の時期の最中で高温多湿の日が続いていますが、「きゅうり」は蔓を伸ばし続けて生育を続けています。花も次々と開花し実ができているので、収穫は順調といえます。今回は苗を4株しか植え付けずその内1株がダメになって結果3株だけの栽培ですが、それでも連日食べきれないほどの収穫があります。「きゅうり」は収穫が遅れるとあっという間に肥大してしまうので手頃な大きさに達したらすぐに収穫する必要があります。収穫適期の実の収穫が1日遅れるだけでも大きくなりますし、3日や1週間も遅れれば大きくなり過ぎてしまいます。適期を過ぎた実は食べれない事はありませんが、皮が固く、種は大きく、歯ごたえも悪く、瑞々しさもなくなり、食感が悪くなります。直径が3~4㎝位までの太さならまだ漬物にできない事もありませんが、直径5㎝以上にもなるともはや食べてもまずいだけで結局捨てる事になってしまいます。ですから、例え食べきれない量でも又は少し小ぶりだと思っても早め早めに実を収穫しておく事が無駄にしないコツになります。

病気発生でも収穫順調(7月上旬)

「うどんこ病」は見られなくなっても相変わらず「べと病」は発生していますが、「きゅうり」の実は収穫が続いています。5月上旬に苗を植え付けたので、既に栽培開始から2カ月が経過しています。収穫量は既に十分な量に達していますので、後はどの位長く収穫できるか見ものです。

7月下旬で収穫終了か

7月も下旬に差し掛かり、「きゅうり」の収穫は終了間近を迎えています。まだ少しばかりの実はとれますが、株は既に枯れ始めていて、もうこれ以上の成長は見込めそうにありません。実はどうしても消費しきれない為に収穫が遅れてしまい、あっという間に巨大化してしまいます。大きくなり過ぎた実は皮が固く中はスカスカで種も大きくて食感は著しく悪くなります。大きくなり過ぎた実は勿体ない気もしますが正直言って食べられないので捨ててしまいます。今シーズンの「きゅうり」はこれで収穫終了となります。

 

関連記事: << 「きゅうり」の育て方・栽培方法 第1回 ‐基本情報、栽培のポイント、由来・歴史、種から育てた「地這いきゅうり」、「風除け」で順調に育つ苗、「地這いきゅうり」の「摘芯」、「地這い」なのに支柱立て、収穫、追加で種まき、きゅうりづくしの猛暑 / << 「きゅうり」の育て方・栽培方法 第2回 ‐3月下旬の種蒔き、種まき後10日前後で発芽、色付き肥料袋の風除け、種と苗でどちらから育てる、きゅうりネットの設置、徐々にネットを登るきゅうり、受粉後のちびっこきゅうり、初収穫、伸びすぎた茎がネットからはみ出る、7月中旬から収穫ゼロ、追い撒き失敗で栽培終了


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA