中耕について‐定義、効果、目的とは

中耕の定義と効果

中耕(ちゅうこう)とは作物の生育期間中に畝の間や株の間の土の表面を浅く軽く耕す作業です。別名「中打ち」ともいい、中耕をする事で土が柔らかくなり通気性と排水性の向上につながります。栽培開始当初はまだ耕して畝立てしたばかりなので土は柔らかいですが、日が経つにつれて雨に打たれたりして固くなります。固いままの土では水はけがわるいだけでなく、根が吸収できる酸素の量も限られてしまい、生育不足に陥ってしまいます。そこで土の表面を軽く耕して柔らかくする事によって酸素が土の中に入りやすくなり、根が吸収できる酸素の量も増える様になります。水はけも通気性も良くなった土では根の成長も促進され、株の健全な発育と品質向上や収量の増加につながります。

 

中耕の目的

中耕を行う目的にはいろんなものがありますが、まずは前述の通り通気性と排水性の向上があります。土の通気性と排水性を改善する事により、根の生育を促進し、収穫物の品質向上と収量の増加に貢献します。更には畝間や株間の土の表面を耕すことは雑草の除去にもなります。作物の生育期間中には必ずといってよいほど雑草が繁茂しますが、雑草が増えれば増えるほど本来は作物に吸収されるべき養分や水分が奪われてしまいます。雑草は百害あって一利なしで、雑草が大きくなればなるほど取り除くのも大変になってしまいます。雑草はできるだけ小さいうちに除去する方が簡単で労力も少なくて済みます。そうした意味で土の表面を耕す中耕の目的は雑草の除去ともいえます。

 

中耕、追肥と土寄せ

中耕は単独の作業として行われる事は少なく、追肥と土寄せの作業も一緒に行われる事が多いです。土の表面を耕して柔らかくしたら、株元や根の先に肥料を施して、柔らかくなった土を株元に寄せるという作業を一連の工程でスムーズに行う事ができます。中耕、追肥、土寄せと三つの作業をつなげて行う事は非常に効率の良い作業となります。これら三つの作業を一緒に行う典型的な野菜といえば「じゃがいも」が挙げられます。

「じゃがいも」は種芋を植え付け、芽が出たら、芽かきを行った後、芽が成長する過程で中耕、追肥と土寄せが必要になります。これらの作業を省略しても収穫できない事はありませんが、中耕、追肥、土寄せをするしないではその後の収穫量が全然違います。省略できるとはいっても芽は地上部で数十センチは伸びて折れやすくなりますし、芋が地表に出てむき出しになる事もあるので、いずれにしても中耕と土寄せは必要です。追肥についても元肥だけでは肥料切れになる可能性もあるので、生育途中での追肥はしておきたいです。中耕して雑草除去、通気性・排水性を改善し、追肥して肥料不足を解消し、土寄せして芋の露出を防いで芽の倒伏を防いでおけば収穫に期待できる事は間違いありません。

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