「かぼちゃ」の栽培方法 (ウリ科) 第2回①

白かぼちゃの「自家採種」

img_0427昨年から始めたかぼちゃの栽培ですが、今年は第2回目です。昨年は「えびすかぼちゃ」が6個しか収穫できなかったのですが、実は捨てた種から発芽したかぼちゃの苗から大きな白かぼちゃが3個できました。緑の「えびすかぼちゃ」ではなく、白の「雪化粧」の様な品種ですが、正確には品種名はわかりません。味は「えびすかぼちゃ」の方が美味しいのですが、それでも甘くてほくほくして十分美味しかったのを覚えています。味は劣るけども、発育は非常に旺盛でつるが伸び過ぎて困った位です。ゴミ捨て場から育った苗を畑に植え替えしたのですが、肥料も世話もかからずほぼ放任状態で育ちました。つるは物凄い勢いで成長し、畑を飛び越して駐車場まで三十メートル程に渡って伸びました。たった1株から大玉かぼちゃが3個もできたわけで、収量は1株1個の「えびすかぼちゃ」とは雲泥の差でした。ほったらかしで育った白かぼちゃが良く育つ一方で、細心の注意を払って育てた「えびすかぼちゃ」が満足のいく成長でないとは皮肉なものです。かぼちゃ栽培の難しさをつくづく感じましたが、来年は良く育ったこの白かぼちゃを育ててみようと考え、種を自家採種しました。

「自家採種」の白かぼちゃの種まき(04/04)

img_01371「自家採種」といっても収穫したかぼちゃから種を取り出して新聞紙に包んで保存していただけなので本当に芽が出るかどうかわかりません。年を越して4月の上旬にいよいよ種を撒いてみましたが、果たして本当に芽が出るものなのか。種は少し黒ずんでいるものもあり、発芽するかどうか怪しいものです。しかし、昔の農家さんはおしなべて「自家採種」していたわけですからダメという事もないでしょう。種の保存状態には疑問が残りますが、やはり何事も試してみなければわかりません。「ふじやま」さんは商売で野菜を作っているわけではないので気楽なものです。発芽しなければ何度も試して最終的には苗を買えば良いのです。まだ4月上旬ですから苗の植え付け時期の5月には十分時間があります。もし発芽せずじまいならホームセンターで苗を買ってこようと思っています。

発芽しない自家採種の種(04/12)

「自家採種」した白かぼちゃの種は種蒔きから1週間経った今でもまだ発芽していません。4月4日に畑に透明のビニールマルチを敷いて9箇所に種をまき、5日にも同様にマルチに9箇所種を蒔いた。他にも4日にポットに種蒔き用の土で12ポットに種蒔きしました。各箇所、各ポットには種を3、4粒蒔いたのですが、一向に芽が出る気配がありません。これは一体どういうことなのか、色々原因を調べてみたら「種蒔きが早過ぎた」事が最大の原因だと思われます。かぼちゃの発芽適温は大体25~30℃位で4月上旬のこの時期は遅霜の心配もあるまだまだ寒い時期です。日中は大分暖かくなりましたが、発芽適温の25℃以上には到底及びません。苗の植え付けは一般的には五月ですから、逆算すれば4月から種蒔きする事は問題ないのですが、マルチシートで地温を上げたとはいえ今の時期に畑で種蒔きするには無理があったのかもしれません。種蒔きするならポットなどで温室管理して種蒔きしたほうが良いのでしょう。ともあれ、もうしばらく様子をみて発芽しないようなら、暖かくなってから蒔き直しするつもりです。

スーパーで採種用にかぼちゃを購入(04/13)

img_00991今日スーパーで採取用にかぼちゃを2切れ購入しました。ニュージーランド産で品種は多分「えびすかぼちゃ」だと思われます。4分の1切れで98円でしたので、2切れ買いました。ホームセンターでかぼちゃの種をみましたが、10粒ほどで420円ととても高額です。なぜこんなに高いのかわかりませんが、昨年の自家採種のしろかぼちゃと併せて栽培してみたくて購入しました。売っているかぼちゃの種をとって撒いても芽が出るかどうかわかりませんが、何事も試してみなければわかりません。さっそく、かぼちゃから種だけとって保存しておきます。「ふじやま」さんの畑は既に満杯状態ですが、何とか場所を作って栽培してみたいと思います。

種の保存は新聞紙で包む

img_01581自家採種した種は新聞紙で包んで保管しておくのがオススメです。スーパーで購入したかぼちゃの種をくり抜いてしばらく皿に置いていたらあっという間にカビが生えてしまいました。種をそのままくり抜いて皿においていたので水分も溜まるし通気性も悪いので、カビが生えてしまったようです。まだ種は傷んでいなかったので急いで種を水洗いして新聞紙に一粒一粒広げて乾燥させる事にしました。新聞紙は吸水力もあり通気性も優れているので種の保管には最適です。採種したばかりの種の保管でも水分を吸収して通気性も保ってくれるので、そのまま包んでおいても安心です。

発芽率20%のかぼちゃの種

自家採種の種をまいてもなかなか発芽しませんでしたが、4月中旬で暖かい日が続きようやく芽が出てきました。種蒔きから1週間過ぎても全く芽が出る気配がなかったので半ば諦めていたのですが、やはり発芽するための温度が足りなかったようです。畑に直播きした種とポットに蒔いた種がありましたが、数は少ないながらもようやく芽が出てきました。今年は畑に2畝で計18箇所の植え穴を用意しましたので、少なくともそれだけの苗は確保しなければなりません。種を蒔いた数はポット12個に3粒ずつで計36粒、畑に直播きした数は18箇所に4粒ずつで計72粒で、合計108粒です。一方、芽が出た種は合計20粒ですから発芽率は約20%です。種にしては極めて低い発芽率ですが、自家採種の種ですから致し方ありません。発芽率の低さは数で補うしかありません。販売している種は売り物ですから保存状態も発芽率も良いですが、値段が高いので収穫のコストの考えればとても手がでませんでした。結局、売り物に頼らずに自家採種の種で無事に発芽したのですから大成功です。

苗を畑に移植(04/16)

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これから野菜作りが忙しくなる時期ですので、今のうちに発芽した苗を移植しておく事にしました。とはいってもまだ4月中旬ですから多少の寒さが残ります。マルチシートの上に透明ポリ袋の「風除け」を設置する事にしました。「風除け」は文字通り、まだ芽が出たばかりの幼苗を風から守る為に、苗の周囲に袋で囲いを作るものです。ホームセンターでは半円球の透明プラスチックカバーなる「苗キャップ」が販売していますが、これは風除けと同時に「保温効果」もあります。3月や4月は春といってもまだ寒い日があり、霜の心配もあるので「苗キャップ」をしておけば安心です。しかし、一般的には5個で600円、700円と高額で1株約60円、70円の野菜の苗の10倍もします。コストを考えるとあまりに勿体無いので、透明のポリ袋を代用する事にしました。普段は肥料袋を切って代用していますが、少しでも温度を上げるために太陽光を通す透明袋にしました。畑に直播きした苗の他にポット苗を空いている穴に植え付け、移植完了です。

自家採種の種は雑種の可能性

苗を植え付けした後に「自家採種」の方法について調べていたら、かぼちゃの自家採種は雑種が生まれる可能性がある事がわかりました。種の種類には「交配種」と「固定種」があり、「交配種」の場合は掛け合わせた先祖種に返ることもあります。野菜の品種改良とは言い換えれば種を品種改良する事ですが、品種改良には複数の品種の長所を組み合わせて行います。Aは収穫量が多い、Bは病気に強いとAとBを掛け合わせれば病気に強くて収穫量が多い品種、交配種Cが生まれます。ところが、AとBは全く別の品種で交配種Cから採種した種からは必ずCの品種が育つとは限らないのです。これは皆さんも中学や高校生の時に学習したソラマメの遺伝の法則等を思い出してもらえれば理解できると思います。こうして交配種Cから自家採種した種は品種Cとして育たず、掛け合わせた親品種のAもしくはBの品種、又は全く異なるDの品種になる可能性があります。「ふじやま」さんも自家採種に関しては全くの素人なのでハッキリとはいえませんが、これからのかぼちゃの成長を見て判断したいと思っています。昨年自家採種したかぼちゃの種は捨てられていた種から発芽したかぼちゃから採種したので、実は「交配種」なのか「固定種」なのかわからないのです。品種が何世代も同じ「固定種」なら問題ありませんが、この種が「交配種」だったらどんな品種のかぼちゃになるのか成長してみるまでわかりません。種苗店で販売している種は種苗会社が開発した「交配種」で品種の特性が1代限りしか続かないので、「一代交配種」と呼ばれています。「一代交配種」は自家採種しても翌年何が育つかわかりませんから、結局種苗会社が販売する「一代交配種」の種を購入する羽目になるわけです。農家や家庭菜園従事者が毎年自家採種していたら種を買う必要はないわけで、毎年買わなければならない「一代交配種」はまさに種苗会社の営業戦略から生まれた品種ともいえます。

追加の種まき(04/25)

2畝で栽培しているかぼちゃですが、まだ4箇所だけ苗がないので追加で種まきをする事にしました。こんなにたくさんかぼちゃを作ってもしょうがないなとも思ったのですが、すでに場所は確保してあるし、違う作物を育てると連作障害の関係もあるので、かぼちゃをまた作ることにしました。前述の通り、実はどんなかぼちゃができるかわかりませんが、昨年と同じ様なかぼちゃができてくれれば良いと思っています。かぼちゃはウリ科なので、同じウリ科の「オクラ」を作っても良いとも思いましたが、オクラなら他の場所でも作れるので止めました。うまく芽が出ればこれで2畝で18株を栽培する事になります。かぼちゃは相当なスペースをとりますので、畝間はかなりの幅をとりましたが、株間は90cm程度なので、密集しないか不安です。というより、多分ジャングルみたいに密集するかもしれません。それでも栽培してみないとどのくらい成長するかわからないので、とりあえず2畝ビッシリと栽培してみます。

生育順調で風除け除去(05/20)

それにしてもかぼちゃは場所をとるわりに収穫量は少ないですね。6株植えて6個の実がなったので、1株に1つしかできませんでした。栽培の仕方が悪いのか、それともこれが普通なのか、ともかくかぼちゃを作るにはかなりの場所を必要とします。栽培初期に雌花がいくつか咲きましたが、何もわからず人工授粉もしなかったため、実がならなかった事も影響していると思います。今回栽培した品種は西洋種の「えびす」なので摘芯はしませんでしたが、摘芯したほうが収量が増えたのかどうかわかりません。一般的には日本種は摘心したほうが良いのですが、西洋種は親づるからも収穫できるので摘心は必要ないとの事です。ともあれ、はじめてのかぼちゃ栽培にしては上出来で、6個の実を収穫する事ができました。
>> 「かぼちゃ」の栽培方法 第2回②

>> 「かぼちゃ」の栽培方法 第2回③

<< 「かぼちゃ」の栽培方法 第1回①


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