「キャベツ」の栽培方法 (アブラナ科) 第2回

「不織布」で虫除け(9/18)

img_1531 生来の貧乏性というべきでしょうか、「不織布」で虫除けを試みてみました。「不織布」は繊維を織らずに組み合せたシートで、本来は種まきなどで乾燥防止の為に畝にかぶせたりするものです。シートには耐久性もないので周囲を覆って「虫除け」に活用できるわけではありません。それでも「防虫シート」は持ち合わせていないし、100円ショップで購入した「不織布」があったので試しにキャベツの苗を囲ってみました。見た目は立派な「虫除け」ができましたが、やはり耐久性がありません。初めの頃は虫除けの用を足していましたが、数週間もすると破れてしまい使い物にならなくなってしまいました。

「寒冷紗」で日除け

img_1236秋冬に収穫するキャベツは夏に種まきもしくは苗を育てますから暑さ対策は必要です。最近の気候変動により、真夏の暑さは生育初期の苗にとっては壊滅的です。真夏の日中は30℃から40℃近くにもなる事がありますが、9月になっても残者が厳しく30℃を越える事もしばしばです。暑ければ虫も発生しやすく、前述の様に「防虫シート」も効果的ですが、暑さ対策の上では「寒冷紗」が効果的です。 「寒冷紗」は麻や綿を荒く平織りに織り込んだもので、日除け、霜よけ、乾燥防止などに利用します。日光を遮る効果があり、日除けをする事で暑くなりすぎないようにします。真夏から秋にかけて残暑が厳しい中で、発芽したばかりの種や幼い苗を強い日差しから守る事ができます。又、「寒冷紗」をかける事で土砂降りの様な強い雨に土が打たれて固くなる事を防ぐ事ができます。土が固くなると根が伸びにくくなり、成長が阻害されてしまうからです。更に、日光を限定的にでも遮る事で土が乾く事を防ぐ事ができます。そして当然の事ながら、密封されていれば防虫効果が期待できます。 このようにいい事尽くめの「寒冷紗」ですが、一つ難点があります。それは値段が高い事です。値段はピンからキリまでですが、少なくとも「不織布」の数倍はします。コストを気にしなければ大いに活用したいところですが、そうもいかないのが「ふじやま」さんの家庭菜園です。実はこれこそが「寒冷紗」を使わずに「不織布」を使用した理由です。

丸まり始めた葉(11/04)

img_1462キャベツの葉が丸まり始めてようやくキャベツの格好らしくなってきました。葉も綺麗な緑でいかにも美味しそうな感じで、これからの成長が楽しみです。しかし、苗作りに手間取ったせいか、11月初旬の時点でこの状態ではかなり成長が遅れている事は間違いありません。これからどんどん寒くなってくると、どうしても成長が緩慢になってしまいます。12月になれば最早成長は見込めませんので、それまでにどれだけキャベツらしくなるのか見守る必要があります。

無事に種より成長(12/22)

img_1537 種まきから始めたキャベツですが、ようやく収穫できる大きさにまで成長しました。苗作りまで紆余曲折し散々苦労しましたが、こうして収穫までこぎつけると嬉しい限りです。外葉がかなり虫食いにやられてしまいましたが、12月の冬場までくればもう心配ありません。キャベツ自体も成長して葉も固くなったので虫も食べませんし、そもそも寒さで虫を見かける事はほとんどありません。

畑が天然の冷蔵庫(12/22)

キャベツは品種にもよりますが、一般的に耐寒性が強いので畑でそのままにしておいても問題ありません。家庭菜園では消費量も少ないですから、沢山作っても一度に食べ切れません。普通は畑において置けばどんどん成長してしまい困りますが、冬場ならほとんど成長しないので放置しておいても大丈夫です。もちろん、これは「ふじやま」さん在住の冨士山麓地域での話ですから、他地域でも同じ様に当てはまるとは限りません。とはいっても、こうして食べる分だけその都度収穫すれば毎回新鮮なキャベツを手に入れる事ができます。さながら、畑が天然の冷蔵庫といったところでしょうか。

冬でも収穫可能なキャベツ(01/06)

種から育てただけあってコストが低い所為か、今回はたくさんのキャベツを栽培する事ができました。一度には食べきれないので、数日おきに収穫しています。冬の野菜はどうしても限られてくるので、こうして冬でもキャベツが収穫できるのはありがたいものです。1月になり朝晩は氷点下にもなる厳しい寒さですが、気温が下がって凍る事があっても傷む事はありません。

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「春キャベツ」と「冬キャベツ」

キャベツは大別して「春キャベツ」と「冬キャベツ」がありますが、冬の時期に収穫するのは寒玉系の「冬キャベツ」です。「冬キャベツ」でも品種改良されたものは早いもので秋から収穫できますが、旬の時期は寒さで甘味が増す2月頃になります。良く知られる高原キャベツなどは標高の高い高原の冷涼気候で栽培する為、夏から秋にかけてしゅうかくできる冬キャベツともいえます。「冬キャベツ」は葉が固くて玉も締まっており生食もできますが、むしろ炒め物や煮物など加熱調理に向いています。「ふじやま」さんが今回栽培したキャベツも当然「冬キャベツ」になります。
一方、「春キャベツ」は葉が柔らかくて身が締まっており、水分が多くて甘味があります。春系キャベツ、新キャベツとも呼ばれ、通常3月から7月頃まで出回ります。最近は「春キャベツ」でも品種改良が進んで寒さに強い品種もありますが、葉が柔らかいので霜腐れして傷んでしまう事が多いので、冬にはあまり出回りません。それでも食感の良さから人気が高く、サラダなどの生食や浅漬けにされる事が多いのが「春キャベツ」です。水分が多くて柔らかいので加熱調理には不向きで、加熱する場合には短時間で済ますのがコツです。

>>「キャベツ」の栽培方法 第1回へ


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