「トマト(ミニトマト)」の育て方・栽培方法(ナス科)

基本情報

分類:ナス科トマト属 / 原産地:南米アンデス地方 / 学名:Solanum lycopersicum / 英名:tomato / 和名:トマト、赤茄子 、唐柿(とうし)、蕃茄(ばんか)、小金瓜(こがねうり) / 種類:大玉、中玉、ミニトマト / 品種:桃太郎、強力米寿、アイコなど / 生育適温:昼間25~30℃、夜間10~15℃ / 苗の植え付け時期:4月下旬~5月 / 収穫時期:7~10月 / 連作障害アリ

栽培のポイント

  • 種から作るのは難しいので市販の苗を利用する
  • 中玉、大玉よりミニトマトの方が栽培が簡単
  • 連作は避け、最低4~5年は間隔を空ける
  • 連作障害や病気に強い接木苗がオススメ
  • 根が深く伸びるので深く耕す
  • 元肥は溝施肥で控えめにし、追肥で調整する
  • 日当たりの良い場所で栽培する
  • 雨に弱いのでハウスや雨除けのビニール屋根などを利用する
  • 病害予防の為にマルチ栽培をする
  • わき芽は小さな内に摘み取る
  • 支柱立てと誘引は欠かさず行う
  • 株の先端の茎葉で生育状態を判断する

由来・歴史

南米アンデス山脈高原地帯原産の「トマト」は8世紀にはインカ、アステカの民によって栽培されていました。コロンブスの新大陸発見時代にスペインに種が持ち込まれましたが、当初は観賞用としてのみ広まっていました。16世紀にイタリアで飢饉で食糧難が発生した時に人々が止むを得ずトマトを食べてみたところ案外美味しかった事から食用として広まる様になりました。トマトソースや数々のトマト料理など用途が広がり、イタリア料理に取り入れられる様になりました。イタリアだけでなく、ポルトガルやスペインでも広がり、日本へは17世紀に伝わったと考えられます。世界には8千種類以上のトマトがあり、日本では約200種類の品種が登録されています。

植え付け前の土づくり

  • 植え付け場所は前作がナス科の場所を避けるか接木苗を利用する
  • 土づくりは苗の植え付け前の1~2週間前までに済ます
  • 植え付け2週間前に酸度調整が必要なら苦土石灰を施す
  • 植え付け1週間前に堆肥、化成肥料を溝施肥で施す
  • 根が深く張るので深くまで耕し、高畝にする

連作障害の回避方法

  • ナス科の野菜を3年年以上植えてない場所で栽培する
  • 菜園全体で他の科の野菜を組合せた「輪作」をする
  • 接木苗を利用する
  • 長期間に渡る継続的な「土づくり」を行う

土づくりをする前にまずトマトの栽培場所を決めますが、大事なのは「連作障害」を避ける事です。連作障害を避けるには土づくりは大切ですが、輪作と接木苗の利用も効果的です。トマトはナス科なので連作障害を避けるには3~4年はナス科の野菜を植えていない区画を選ぶ必要があります。ナス科の野菜にはジャガイモ、ナス、ピーマン、シシトウ、トマトなどがありますが、これらの野菜を3~4年は植えていない場所を選びます。とはいえこれらナス科の野菜は家庭菜園でも人気の定番野菜ですから、栽培区画が限られた家庭菜園では何年も植えていないというのは難しい場合もあります。しかし、ナス科以外にキュウリ、カボチャ、スイカなどのウリ科、枝豆、インゲン、落花生などのマメ科、小松菜、キャベツ、大根などのアブラナ科、イネ科のトウモロコシ、ヒルガオ科のさつまいもといった他の科の野菜の栽培を組み合わせてローテーションが可能ならできる限り輪作を行います。

しかし、輪作が難しい場合や輪作をしていても追加で行えば効果的なのは「接木苗」の利用です。接木苗は自生苗と比べて値段が高いですが、自生苗と比べて病害中に強く連作障害も発生しにくいので積極的に活用したいものです。

土壌酸度の測定と調整

苗の植え付け前には土づくりをして畝立てをしますが、まずは酸度調整をしておく必要あります。トマトが育つ最適な土壌酸度(pH)は弱酸性の6.0~6.5ですが、土壌酸度計やpH測定キット等を活用して調べます。苦土石灰を150g/㎡が標準的な施用量ですが、酸性度に応じて加減します。pHが6.0~6.5より低い6.0未満ならば150~200g/㎡施し、6.0以上ならば100~150g/㎡施します。酸度測定した時点で適正値の6.0~6.5でも、時間が経つにつれて土壌が酸性に傾いてくる上に、土壌にカリウムやマグネシウムを与える意味でも苦土石灰を適量施しておくと尻腐れ病などの予防になります。

溝施肥と元肥

トマトは根が深く張り栽培期間は長いので土を深く耕して元肥も十分に施しておく必要があります。栽培予定の区画は深さ30㎝位までしっかりとスコップや鍬を入れて耕し、水捌けの良いフカフカの状態にして根が張りやすい環境を整えておきます。又、トマトは過湿を嫌うので少しでも水はけが悪いと思ったら、落ち葉や腐葉土を深く埋めておけば水はけが良くなります。

根が深く伸びて栽培期間が長い野菜にはナス、ピーマン、トマトなどがありますが、こうした野菜には「溝施肥」が向いています。「溝施肥」は畝を作る前に深い溝を掘ってその中に肥料を施しておき、長期間効果を持続させるものです。栽培区画を耕して畝を作る前に深い溝を作り元肥を施します。トマトの場合は堆肥6リットル/㎡、化成肥料100~150g/㎡を溝の中に施します。

トマトの生育状態の見分け方

  • 肥料過多の場合は節間が短くて茎が太く、葉が内側に強く曲がる
  • 肥料不足の場合は節間が長くて茎が細く、葉が上向きに張っている
  • 葉が黄変した場合はカリウム、マグネシウム不足

長期間に及ぶトマトの栽培では株の生育状態に合わせた追肥が欠かせません。土づくりの際に溝施肥で元肥を入れますが、茎葉の成長だけでなく実の肥大化に大量の養分を必要としますので、元肥の効果は途中で切れてきます。一般的な追肥の目安は一段目に付いた実がピンポン玉位の大きさになったら施すのですが、実際に栽培している個々の株を見る事で肥料の過不足が判断できます。

肥料過多の場合は茎が太くて節間が短く、葉色が濃くて内側に強く曲がっています。元肥を入れすぎるとさつまいもと同じ様につるボケの状態になり、茎葉ばかりが茂ります。肥料分の中でも窒素分ばかりが多いとつるボケになるので、窒素分以外のリン酸とカリウムが多い肥料、特に実付きを良くするリン酸分を多く含む肥料を施す事が必要です。

肥料過多の対処法

  • 肥料過多の対処法は追肥を控える
  • 普段より水やりを多くする
  • 脇芽を伸ばすして過剰な養分を分散させる
  • 葉を一部切り落として肥料分の吸収を減らす
  • 小松菜など他の葉物野菜を株元に植えて肥料分を吸収させる

肥料過多の場合の対処法は水を多めに与えたり、わき芽を伸ばしたり、葉を切り落とす方法がありますが、まずは追肥を控える事が第一です。元肥の効果が切れるまではじっと追肥を我慢します。肥料効果が切れるサインは株の先端の成長点の枝が急激に細くなるか、成長点付近の葉が上に立ってくるかで分かります。

追肥を控えた上で肥料過多の状態が続くなら、水を多めに与えて肥料分を流す方法もあります。通常の水遣りは土が乾いたらする程度ですが、水やりをいつもより多めの頻度と量で行う事で肥料分の流出を促します。普段なら肥料分の流出は歓迎できませんが、肥料過多の場合は余分な肥料の流出は株を正常な生育状態に戻すために欠かせません。

次に肥料過多の対処法としてはわき芽を伸ばす方法があります。通常、脇芽は肥料分の分散を防ぐためにこまめに摘み取りますが、逆に脇芽を放任して伸ばす事で過剰な肥料を消費させる事ができます。過剰な肥料分は本来育てるべき主枝と実に送られると同時に、放任して育てている脇芽にも流れるというわけです。しばらくして樹勢が落ち着いてきて肥料過多の状態が改善されれば、脇芽を摘み取れば大丈夫です。

他の肥料過多の対処法としては株元で小松菜などの葉物野菜を育てる事です。コンパニオンプランツというわけではありませんが、肥料過多の場合は土壌に余分な肥料があるわけですから、ちょっとした葉物野菜の種を播けば余剰肥料を吸収して育ってくれます。肥料は既にあるので中耕を兼ねて株元の周りを軽く耕して柔らかくし、二十日大根や小松菜といったすぐ収穫できる野菜を育てれば、野菜も収穫できて余剰肥料も吸収できるので一石二鳥です。

肥料不足の対処法

  • 肥料不足の対処法は追肥をする
  • 即効性が必要なら液体肥料を施す
  • 通常は化成肥料を畝の両肩の根の先付近に追肥する

肥料過多の場合と比べて肥料不足の場合は対処法はシンプルです。肥料を与えれば良いです。元肥以外の施肥は全て追肥になりますが、どれだけ肥料を与えるかと同時にどのタイミングで与えるかも重要です。追肥は一般的に一段目の花が咲いた頃といわれますが、土壌、元肥、天候、日当たり、品種等によって株の生育状態に違いがありますから、必ずそのタイミングで与えなければならないわけではありません。一段目の花が咲いた頃に肥料過多の症状が現れれば、追肥を控えるか遅らせて様子を見る必要があります。

一方、肥料不足の症状が確認されれば間を置かずに適量を追肥する必要があります。その為には肥料不足の症状がどのようなものかを把握しておく必要があります。肥料不足の症状には節間が長い、徒長している、株の先端付近の葉茎が上を向いている、葉にギザギザがなく丸い、着果不良などがあります。こうした肥料不足のサインが現れたらすぐさま適量を追肥します。

関連動画 トマトの生育診断

トマトの苗の選び方

土作りと畝立てが終わればいよいよトマトの苗の植え付けです。「苗半作」といわれる様に、良い苗を選ぶ事が栽培の成否を分けるといっても過言ではありません。良い苗の条件とは以下の通りです。

photo by Toshihiro Gamo
  • 輪作できない場合は接木苗を選ぶ
  • 病害虫がついていない
  • 葉が黄色く変色したり枯れていない
  • 葉の色が濃く厚みがある
  • 節間が短く茎が太い(節間が長く徒長して茎が細くない)
  • 茎がまっすぐ伸びている(曲がっていない)
  • 1番花が咲いているか蕾が付いている
  • 子葉がついている
  • 根張りが良く根の先端が白い

上記の条件を満たす苗が良い苗ですが、必ずしも全ての条件が揃っているわけではありません。病気にかかっていない、害虫被害がない、黄色く変色しておらず、枯れていないという事が最低限の条件として必要ですが、それ以外は1つや2つ欠けても仕方ありません。苗の購入時期、場所、在庫等によっても苗の品質は異なるので常に最高の状態で手に入らない場合もあるので承知しておきましょう。その上でできる限り高品質の良い苗を手に入れる事が栽培の成功への近道です。

苗の植え付け方法

  • 苗の植え付け時期は4月下旬~5月上旬
  • 地温確保や病気予防の為にマルチを張る
  • 外気温18度以上、地温15度以上が植え付けの目安
  • 風通しの良い日当たりの良い場所を選ぶ
  • 第1花房が咲く頃が植え付けの適期
  • 花が付いている部分を通路側に向けて植え付ける
  • 接木苗は台木部分が埋まらない様に浅植えにする
  • 花が付いている部分を通路側に向けて植える
  • 植え穴とポットにたっぷりと水をやる
  • 支柱は花芽の反対側に立てる

良い苗を選んだらいよいよ苗の植え付けです。苗の植え付け方法にはいくつかポイントがありますが、まずは植え付けの時期を守る事です。トマトの苗の植え付けの適期は温暖地で4月下旬~5月上旬です。早過ぎると遅霜にやられたり成長が旺盛になり過ぎたり、遅すぎても実の付きが悪くなったり収穫が遅れたりします。

又、雨による泥跳ね防止や病気予防の為、そして地温を確保する為にマルチングは不可欠です。泥が跳ねて株元の茎葉に付着すると病気の原因になりますが、マルチを張っておけば予防になります。更に、植え付け後の根の活着を促進する役割でもマルチングは有効です。十分に地温を確保しておくにはできれば植え付けの1週間前までにマルチを張っておきたいですが、直前になってしまってもマルチングはその後の成長には効果的です。

 次に大事なのはトマトは日当たりと風通しの良い場所に植え付ける事です。植え付け場所の選定は土づくりと畝立ての作業の段階で既に決まっていると思いますが、ここで改めて植え付け場所の確認をします。トマトは日当たりが悪いと光合成がうまくできずに生育不良となり、花は落下して実もつかなくなります。更に風通しが悪いと病気が発生しやすくなります。実がつかなければ収穫量が落ち、病気になってしまえば栽培が困難になる事もあります。一度植え付けてしまうと容易には場所を変える事はできませんので植え付け場所の確認は必須です。

苗は一段目の花が付いている部分を通路側に向けて植え付けます。花が咲く部分に実がつくのですが、第一果房の上に90度向きを変えて葉っぱ、その上に90度向きを変えて葉っぱ、その上に90度向きを変えて葉っぱ、そしてその上に又90度向きを変えて第二段目の花が咲きます。花は3枚葉がついて一周回って又咲くのですべて同じ向きになります。ですから第一花房を通路側にしておけばその後の管理がしやすくなります。

トマトは同じ向きに花房(果房)が付く

苗を植え付ける前に植え付け穴とポットに十分水やりをします。植付け穴にはハス口を外したジョウロでたっぷりと水を注ぎ、水が引くまで待ちます。こうしておけば植え付け後の活着が良くなります。又、植え付け前のポット苗にも水を注いでおきます。その後苗をポットから外して植え付けます。植え付けの高さは畝の高さと同じ位ですが、接木苗の場合は台木が土に埋もれない様に少し浅めにします。台木が埋もれていると台木から根が出る場合があり、本来育てるべき野菜とは別の野菜が生育してしまいます。仮に根が出てきてしまったらすぐに切り取りましょう。

植え付けが終われば支柱を立てますが、支柱は花が咲く向きの反対側に立てます。まだ植え付け前の苗の状態で花が一つ位咲いている程度なら問題ありませんが、幾つもの花が咲いて実が付くまでになって支柱が同じ側にあると障害になります。実が大きくなれば支柱が邪魔になるのはもちろんですが、花芽が付く段階で風で支柱に何度も擦れる様な状態だと落花して実が付かなくなることもあるので注意が必要です。

脇芽かき

  • 脇芽とは主枝と葉の付け根から出る芽(枝)
  • わき芽を放置すると養分が分散されて実が大きくならなくなったり、茎葉が茂り過ぎて日当たりや風通しが悪くなったりします
  • 脇芽はできるだけ早く小さなうちに摘み取る
  • わき芽を取る時はハサミを使わず手で摘み取る
  • わき芽かきはなすべく晴天の午前中に行う

脇芽とは主枝と葉の付け根から出てくる芽(枝)の事で、トマト栽培では脇芽をかく、すなわち摘み取る事は必須の作業です。脇芽を放置しておくと主枝と同じ様に茎葉が成長し、花が咲いて実が付く事になります。花が咲いて実もつくので一見良さそうですが、土から吸収する栄養分が主枝と脇芽に分散されてしまい、主枝と脇芽の両方の実が十分に成長しなくなってしまいます。又、主枝のみならず脇芽の茎葉も成長する事で株が過密状態となり、日当たりや風通しが悪くなり、落花や病気の原因になります。

脇芽を取るときは手で折る様に摘み取ります。脇芽はなるべく小さな内に摘み取るのが鉄則で、目安としては5㎝以内までです。あまり大きくなり過ぎると養分が分散するだけでなく、手で取る事が難しくなります。仮に手で摘み取る事ができたとしても脇芽が大きい分切り口が大きくなり、病原菌が侵入する可能性が高まります。脇芽をかく事を忘れていてあまりにも大きくなって手で摘み取るのが困難な場合は消毒したハサミを使用します。

尚、脇芽を摘み取る時はなるべく晴天の午前中に行うのが望ましいです。雨天時に脇芽かきをすると病原菌が雨水で傷口から侵入する可能性があります。晴れていれば傷口の乾燥も早く、朝から遅くても午前中に行えば夜には乾燥して傷を塞いでくれます。

摘芯

  • 摘芯とは一定の大きさに成長した枝、芽、つる等の先端を剪定する事
  • 摘芯する事で花や実の充実をはかり収穫量の増加を目指す
  • トマトの場合は通常5段目の先か支柱の先まで先端が伸びたら摘芯する
  • 摘芯する時は最上段の花房の上の葉2枚を残す

摘芯は一定の大きさに成長した枝、芽、つるの先端を剪定して成長を止める事です。摘芯する事で養分が他の部分に流れていく事で花や実の充実をはかったり、他の枝の成長を促進させる事ができます。トマトの場合は家庭菜園では一般的に5段目の花房がついた先辺りで2~3枚の葉を残して摘芯します。トマトは茎葉を先へ先へと伸ばしながら1段目、2段目、3段目と次々と花芽をつけ、実をつければ実にも次々と養分を送り続けています。株自身が成長するだけでなく花も実にも栄養分を送る事は株には大変な負担がかかります。

摘花(摘果)

  • 摘果とは未熟の実を成長前に選別して摘み取る作業
  • 摘果する事で残った実に養分を集中させて良い実ができる
  • 摘果しないと実が十分大きくならなかったり着花不良になったりする
  • 摘果は大玉トマトと中玉トマトで必要だがミニトマトは原則必要なし
  • 摘果する場合は大玉・中玉で1花房につき4~5個残す
  • 異常がある実を優先して摘果して良質の実を残す

摘花(摘果)とは生育初期の未熟な実を選別して摘み取る作業の事です。簡単にいえば、実の数を減らして残った実に養分を集中させる事で、残った実はより大きくより味の良いものに成長する事ができます。逆に摘果をしないと養分が行き渡らずに、実が十分大きくならず小ぶりになったり、上段の花房に花が付かなかったり落ちてしまったりする事もあります。

摘果は大玉・中玉トマトでは必要になりますが、ミニトマトでは原則必要ありません。大玉・中玉トマトは全ての実を育てると大量の養分を消費するので、実だけでなく株全体の生育にも影響します。例えば、第1花房に全ての実をつけておくと実の成長にばかり養分がとられ、上段の花房の生育にも影響します。「なす」の栽培でも第1花は摘花して株の成長を優先したりしますが、トマトの場合でも第1花房の実の数を減らして以降の成長を促すのは得策です。

写真は大玉トマトですが、第1花房、第2花房は着花して実が付いてますが、第3花房は全く実が付いていません。着花不良で実が付いていない原因ははっきりわかりませんが、考えられる原因は日当たり不足や肥料不足があり、一因として摘果していない事も関係している可能性があります。栽培時期は例年にない梅雨の天候不良で日照時間が短い事も影響していると思われますが、それにしても第3花房に実が1つもつかないというのは極端です。これが摘果していない事が原因なら第1、第2花房の実を摘果しておけば第3花房も実が付いたかもしれません。

大玉・中玉トマトの摘果の方法は1房につき4~5個を残して残りは摘み取ります。トマトの実は房の根元に付いている実から熟していくので先端に付いている実を摘果するのが通常です。しかし、実に虫食いがあったり、形が悪かったり、腐っていたり、病気だったりと異常がある場合は場所に関わらず優先的に摘果、除去します。摘果する場合は手で実だけを摘み取っても良いのですが、複数摘果する場合は消毒したハサミで枝ごと切り落としても構いません。

上記3枚の写真は1つの株ですが、第1、第2花房には5個ずつ実が付いていますが、第3花房には2個のみ、第4花房には全く実がついていません。第3花房、第4花房の着果不良の原因は不明ですが、第1、第2段を4個までに止めておけば上段の着花不良が少しは改善されたかもしれません。実際第2果房の実はヘタの部分が茶色く変色しており摘果の対象です。尚、ヘタの部分が茶色く変色している場合は褐色腐敗病又は灰色カビ病の疑いがあり、密植や風通しが悪い事が原因です。病気にかかった実は食べれませんので早めに摘果します。

収穫

  • 全体的に実が色づいてきたら収穫できる
  • ヘタのまわりまで赤くなってきたら収穫できる
  • 完熟すると実が簡単に取れる
  • 完熟後に収穫を遅らせると硬くなったり割れたり落ちたりする
  • 収穫は栄養分が一番多い早朝に行う

トマト(ミニトマト)の収穫はトマト栽培の集大成で最も嬉しい瞬間です。収穫の目安はトマトが完熟した時です。完熟したかどうかは色で判断するのが確実です。実が全体的に色づいてきてヘタのまわりまで赤くなってきたら収穫できます。大玉・中玉は赤玉トマトが主流ですが、ミニトマトでは赤玉だけでなく黄玉のトマトもあります。黄色のミニトマトは赤色に比べて色の変化がわかりづらいですが、それでも未熟のトマトと比較すれば黄色に濃く色づいていくのがわかります。完熟したトマトは大玉、中玉、ミニを問わず総じて実が簡単に枝から取る事ができます。逆に未熟なトマトはしっかりと枝に付いていて簡単には取れなくなっています。

 完熟したトマトはすぐに収穫した方が良いです。完熟したままのトマトを放置していても実はそれ以上大きくならず甘くなることもありません。そのままにしておくと実が雨で割れたり、実が落ちてしまう事もあります。実の中には種があり、実が熟せば地面に落ちて種が発芽して子孫を残すという種の生存本能が働きます。完熟した実が落ちるというのは自然現象ですから、すぐに食べなくても完熟したらすぐに収穫しましょう。

 又、果菜類のトマトの収穫は栄養分が一番多い早朝に行うのが良いです。トマトは昼間に光合成をして養分を溜めて、夜間は溜めた養分を茎葉の生長に使ったり、栄養分を実に送ったりします。ですから実に栄養分が送られた早朝が収穫のタイミングです。

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