2「トマト」の育て方・栽培方法(ナス科)栽培事例②

4月下旬の苗の植え付け(04/25)

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今年で2回目となるトマト栽培ですが、4月下旬になり苗を10本植え付けました。昨年はあまりに早く植えすぎた失敗から、今年は4月下旬まで待って苗の植え付けをしました。本当は5月になって十分暖かくなってから植えつけても良かったのですが、トマトの苗は3月から販売しているのでさすがに待てません。実際、ホームセンターでも5月下旬にもなると苗も売りつくして、あまり残っていない場合があります。トマトは梅雨の時期を挟んで生育するので、苗の植え付けは結構大変です。梅雨の時期を乗り越えて無事に育ってくれれば良いのですが、天候不順の雨が続いたりすると花が落花したりして、満足に成長しない場合があります。それでも1年を通して他に良い時期はありませんから、困難を承知の上での4月下旬の植え付けとなります。

トマトの苗の選び方

良いトマトをつくるには良い苗を植え付けなければなりません。苗を購入するときはしっかりとした眼をもって良い苗を選ぶ必要があります。まず、苗は青々と生き生きしているものを選び、黄色がかっているものは避けます。次にポット裏側の穴などをみて、根がしっかりと張っているか確認しましょう。また、あまり背丈が長くヒョロヒョロしたものは、その後の生育も貧弱になるので、できるだけ茎が太くて節間が短いものを選びます。蕾が付いているか花が咲いているかも重要です。すでに蕾がつくまでに成長していれば、その後の成長も早くなります。

初心者の方や連作障害が心配な場合は「接木苗」を購入する事もおすすめです。「接木苗」は茎葉の部分はトマトですが、土台となる根の部分がかぼちゃや苦瓜などの別の野菜となっている苗です。病害に強い別の野菜の根の部分と実際に育てる野菜の茎の部分を人工的にくっつけたもので、普通の接木していない苗より育てやすいのが特徴です。根の部分が別の野菜ですので「連作障害」も気にすることもありません。いいことづくめの「接木苗」ですが、普通の苗より高価なのが難点です。例えば、普通のトマトの苗は1株70~100円程度で売られているのに対して、「接木苗」は200~300円程度で販売しています。「接木苗」はプロの育苗業者が高度な技術で2つの植物を人工的に接合してあり、それだけの価格になってしまいます。家庭菜園が小さくて輪作できないとか、病害がどうしても心配でなければ無理に「接木苗」を購入しなくても大丈夫だと思います。もちろん、「すいか」のように5~6年は連作できない野菜は「接木苗」は有効です。御自身の作る野菜の種類、数、予算に応じて利用しましょう。

品種「強力米寿」と「桃太郎」

今年栽培するトマトの品種は「強力米寿(きょうりょくべいじゅ)」です。家庭菜園用の酸味がある夏秋用のトマトで、果重は240g程度で秀品率が高いとの事です。昨年トマトは30株栽培しましたが、20株は「ホーム桃太郎」で10株は「強力米寿」でした。味は確かに「桃太郎」の方が良い気がしますが、収量も多く栽培しやすかったのが「強力米寿」でした。「桃太郎」は菜園用苗では定番中の定番ですが、枝も細く病気に弱くて貧弱な感じが否めません。トマト栽培は土作り、肥料、マルチ、支柱、誘引、芽かき、雨除けなどあらゆる手間を滞りなくしてやっと収穫できます。当然といえば当然ですが、「桃太郎」は非常に繊細で手間がかかります。トマト栽培は梅雨の時期を挟むのでどの品種でも大変ですが、家庭菜園初心者の「ふじやま」さんとしてはなるべく丈夫な苗、品種で手間を少なくしたいものです。昨年栽培した「強力米寿」はずっしりと丈夫な枝葉が育ち、実も十分育ちましたので、今回もこれを10株育てる事にしました。

トマトのわき芽とり(05/23)

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トマトの苗が順調に成長してきましたので、「わき芽とり」を行いました。株丈は70cmほどになり生育順調ですが、植え付け当初から手入れもしてませんでしたのでかなり伸び放題です。土中に穴を掘る「溝施肥」をしたので肥料は十分だと思いますが、これから実をつけていくのに余分な所に養分は使えません。御覧の通り、鉛筆ほどの長さのわき芽がぞくぞくと伸びていて、もう少し早くわき芽を摘み取るべきでした。株元からも芽が出ておりたくましい限りですが、あまり混みあい過ぎると日当たりも悪く病気にかかりやすくなります。主枝と側枝の間に出来るわき芽はこれからも成長するにつれて出てきますので、定期的に摘み取る必要があります。

2本仕立てで収穫量を増やす(06/08)

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トマトの苗は主枝を1本伸ばす1本立てが普通ですが、今年は2本立てに挑戦してみました。トマトは雨に弱く、雨除けをしたり、支柱を立てたり、わき芽をかいたりと栽培に手間がかかるわりに収穫量が少ないのが難点です。楽して美味しいトマトができるわけがありませんが、梅雨の長雨が続いたりすると花が落下して実が付かなかったりして結構栽培が大変です。昨年は30株近く栽培しましたが、あまりにも手入れが大変なので、今年は10株だけ栽培することにしました。しかし、10株だけでは収量が減ることは確実なので、少しでも収量アップをはかろうと1株に2本枝を育てる2本仕立てで栽培することにしました。植え付け当初は1本仕立てで作るつもりでしたので、2本仕立てにしたらかなり枝葉が混みいってしまいました。地表30cm程度の部分でわき芽を伸ばし、主枝とあわせて1株で2本立てにしました。主枝はもちろんの事、わき芽から成長した側枝にも花が咲き実がなります。こうして2本仕立てにすると収量は2倍までいかずとも約1.5倍にはなるそうです。2本仕立てにするなら最初からもう少し株間を十分とればよかったのですが、今となってはどうしようもありません。このまま無事に梅雨を乗り切れば7月には美味しいトマトが収穫できそうです。

着果を確認~トマトの実ができました(06/20)

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苗の植え付けから約2ヶ月が経過し、ようやく実がつきはじめました。トマトの栽培で一番気になるのは、やはり実がなるかどうかです。開花後に実がつくのですが、低温、日照不足や暑さが続くと落下してしまいます。今は丁度梅雨の時期とあって多少なりとも低温や日照不足が避けられません。梅雨の時期にあまり茎丈が大きくなって成長してしまうと花が咲かず実がならないトマトの株になってしまいます。高温性の野菜なので本当なら梅雨明け後の夏に育てられれば一番良いのですが、トマトの生育温度は25~28℃程度と真夏の30℃を越す猛暑では生育が止まってしまいます。元々は南米のアンデス高地が原産の野菜ですので、高温性野菜といえどあまり暑過ぎるのは苦手のようです。

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トマトの初収穫(07/02)

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梅雨明けはまだまだですが、7月に入ってようやくトマトを初収穫しました。今年は雨除けを設置していないので、正直トマトの出来は良くないです。早速食べてみて味は申し分ありませんが、やはり収量が少ないです。1株で2本仕立てに挑戦しましたが、梅雨で花が咲かなかったり実が傷んでしまったりして実際に収穫できるのは少なくなってしまいます。ハウスや雨除けを設置して栽培すればよいのですが、手間やコストを考えるとなかなか大変です。それでも7月に入り梅雨明けすれば、これからまだ花が咲いて美味しいトマトができると思います。毎年の事ですが、トマト栽培で梅雨の時期は本当に辛抱です。

梅雨の被害で落果続出(07/08)

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梅雨の時期の長雨と日照不足はトマト栽培にとって最大の障害です。梅雨が長引けば長引くほどトマトは被害を被ります。株もとに着花した1番果ですが、雨と日照不足で腐って落果していまいました。せっかく花が咲いて受粉して実ができたのにこうして腐ってしまうのは残念です。ここまでくると最早収穫できないので、傷んだ実を一刻も早く取り除く事が必要です。このまま放置して株自体が被害を受けるのは避けなければなりません。また、株の上部でも梅雨の影響で本来なら3つ4つ付くはずの実が1つだけしか実が付いていません。他の花は雨などの影響で落花してしまったと思われます。収量増を狙って1株2本仕立てにしてありますが、今のところ思ったほど実が付いていません。今年は7月8日にようやく梅雨明けしましたが、トマトはかなりのダメージを被りました。それでも株自体は生き残っていますので、これから本格的な夏が近づくにつれ株も元気を取り戻し、美味しいトマトが収穫できると思います。

風通しと日当たりが大事(07/10)

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トマトに限らず「なす」、「ピーマン」など茎葉が密集する野菜は「風通し」と「日当たり」が成長を左右します。梅雨の時期は特に日当たりが悪いので、少ない日光をいかに満遍なく茎葉に当てる事が重要です。日当たりが悪いと株の成長も実付きも悪くなり、何より病気が発生しやすくなります。また、茎葉が密集し過ぎると「風通し」が悪くなり、これまた病気が出やすくなります。「なす」「ピーマン」もわき芽を取りますが、これは栄養を分散させない様にするだけでなく、「日当たり」や「風通し」を良くするためでもあります。トマトは元々中南米原産の高地栽培の野菜ですから、雨や湿気が苦手です。梅雨の長雨で実が腐ったり、葉が枯れてしまったりしますが、傷んだ実や枯れた葉は極力取り除いて健全な生育環境を確保しなければなりません。トマトの葉は成長に従い、徐々に下から枯れていくのでそれほど問題ありませんが、「風通し」と「日当たり」を良くするにはすぐに取り除く必要があります。手でむしったりハサミで切り落としたりと、30分ほど作業しましたが、随分とすっきりしました。これから上部の2番果、3番果と成長していくのが楽しみです。

傷みが多く少ない収穫量(07/23)

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梅雨も明け台風も去り、ようやく夏らしくなってきましたが、これまでの「トマト」収穫は芳しくありません。「トマト」は雨に弱いので、梅雨や台風が来ると実が傷んでしまいなす術がないからです。今年は「雨除け」を設置していないので、雨の被害は甚大です。初収穫から3週間余り経ちますが、ほとんどの花が落花して実もいたんでしまい、これまでまともに収穫できたのは10個にも満たない程度です。株の根元付近の一番果はほぼ全滅で、これから2番果、3番果とどれだけ収穫できるか期待するしかありません。ビニールハウスでもあればこんな被害はないのにと思いますが、「トマト」の栽培は本当に手間がかかります。

株が疲れて実も小さい(08/01)

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8月に入り連日の猛暑が続き、「トマト」の株も大分疲れてきました。所々枯れている箇所が目立ち、株に勢いがないのが一目でわかります。雨が降らない日が続きますが、「トマト」は元々雨が苦手で乾燥には強いので問題ありません。但し、乾燥しすぎると実に水分が行き届かなくなり、食感が悪くなります。あまりにも日照りが続く場合は株元に水遣りをしても構いません。多少の乾燥は大丈夫としても、やはり8月の猛暑では収穫もあまり見込めません。「トマト」の生育適温は25~30℃程度なので、35℃にも達する連日の猛暑では生育に障害が出てきます。30℃を超してくると実もつきにくく、大きくなりづらくなります。実もわずかについていますが、肥料不足のせいか小さいものがほとんどです。

トマト栽培終了

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4ヶ月に渡るトマト栽培も8月末でいよいよ終了です。今年は生育が悪く、収量も少なかったです。まともに収穫できたのは30個に満たないほどです。これも「雨除けシート」を設置していなかったせいでしょう。今年は雨が多くて株が雨ざらしにされる事が多く、実も裂け株も目に見えて弱ってしまいました。さらに、8月の酷暑ともいえる暑さで、トマトの生育温度の上限とされる25℃を超える日が続きました。大玉品種を育てていても中玉ほどの実しかつかず、天候と肥料不足の影響を受けて、収穫は満足できるものではありませんでした。順調な生育には追肥が必要ですが、あまりに生育が悪いので8月中旬からは観念して放任した次第です。酷暑と大雨の影響で株も次第に衰弱し、8月末には枝も枯れて収穫不能となり、今年のトマト栽培は終了となりました。

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