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土作りについて‐良い土の条件、三相、団粒構造

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土作りの重要性

野菜作りにおいて土作りは極めて重要です。

大規模な生産を手掛ける農家でも少量の野菜を作る家庭菜園でも土作りの重要性は変わりません。

野菜作りの出来の良し悪しを左右するのは土作りともいわれ、良い土を作れば良い野菜ができます。

良い土を作る事がなぜ良い野菜につながるのでしょうか。

それは野菜が生育に必要な養分のほとんどを土から吸収しているからです。

野菜の生育に必要な三要素、窒素、リン酸、カリウムをはじめ、カルシウム、マグネシウムなどの微量要素のみならず、空気や水分も土の中に伸びる根から吸収しています。

ですから、土を野菜の生育に最適な状態にする事が野菜の出来を左右するのです。

良い土が良い野菜を作るというわけです。

良い土の条件

では、良い土とどういうものでしょうか。

良い土の条件とは、通気性、排水性、保水性、保肥性を備え、根が良く張り、適正な酸度で、病虫害がいなくて微生物が多い土です。

通気性のある土とは隙間があってフカフカの土で根が張りやすい土です。隙間がある事で空気の居場所があり、根が障害も受けずにすくすくと伸びます。

隙間もなく固い土では野菜は酸素を根から吸収できないだけでなく、根自体が詰まって伸びにくくなるので生育の不良につながります。

排水性とは水はけが良いという事で、潅水しても雨が降っても水分が必要以上に溜まらず根腐れしません。

一方、保水性とは水持ちが良いという事で、水分が適度に保たれているという事です。排水性と保水性は一見相反するようですが、良い土は水分を過剰に含まず適度に保って植物に必要な水分を供給します。

適正な酸度とは植物の生育に適した土壌の酸度で、通常pH値で示されます。

野菜にはそれぞれ生育に適した土壌酸度がありますが、大抵は酸性に傾いた土では生育しにくく、弱酸性から中性の土壌で最も生育します。

降水量が多い日本国内の土壌は酸性に傾きやすく、野菜を育てるには適宜石灰を施すなどして土壌の酸度に注意する必要があります。

病虫害がいない土は綺麗で清潔な土から生まれます。栽培している野菜以外の植物、雑草や以前栽培した野菜やゴミや異物が放置されている事は病虫害の発生要因になります。

雑草はこまめに除き、野菜は栽培後はその都度片付け、ビニールマルチや肥料袋など自然に還らないものは回収しておかなければなりません。

又、微生物が多い土は堆肥などの有機物を分解して植物に吸収されやすくしてくれる為、野菜の出来が良くなります。

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土の三相

良い土の条件としてよく挙げられるのが土の三相のバランスです。

土の三相とは固相、液相、気相の三相を指し、この三相のバランスが良ければよい野菜が育つといわれています。

固相とは固体の土自体を指し、液相は水分、気相は隙間にある空気の事を指しています。

三相の構成比は固相40~50%、液相25~30%、気相25~30%が理想的な割合と呼ばれています。

理想的な割合の三相の土は上記条件で挙げた保肥性、保水性、排水性、通気性などを備えたフカフカの肥沃な土というわけです。

土の団粒構造

土の団粒構造とは大小様々な土の粒子が空気や水が通りやすい隙間がありながらも団子状にくっついている状態の事です。

良い土は土の三相がバランスが取れている事は既に述べましたが、三相のバランスが取れた土は団粒構造になっている土の事でもあります。

単粒構造の土は砂や粘土の様な細かい粒子の土で隙間が少ないため、空気や水の通り道もなく根も腐ってしまいますが、団粒構造の土なら根も張りやすく、通気性、排水性、保水性に優れており、植物の生育も良好です。

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