ポリマルチの張り方
ポリエチレンフィルムによるマルチングには一定の手順があり、ちょっとしたコツがあります。
プロの農家ではマルチャーと呼ばれるマルチ張り機を持っている事が多く、手動又は自動でマルチを張っていますが、家庭菜園レベルでは手作業でマルチを張らなければなりません。
手作業の場合でも1人で張るのか複数人で張るのかで手順が異なりますが、1人で張る手順を説明します。
まず、1人でも複数でも共通する注意点はなるべく風がない時にマルチングをする事です。ポリマルチを張る畝はどれだけの長さがあるにしても風があるとやりづらくて仕方ありません。風でマルチがバタバタと舞ってしまってはずれてしまったりキッチリと張れなかったり、余計に時間がかかってしまいます。
作業の予定もあるでしょうか、余裕を持って計画を立ててなるべく風のない時に行います。
次に、実際のマルチの張り方ですが、まずは畝の端にフィルムの端を固定します。この時に畝の両肩からはみ出るマルチの幅が両方同じ様になる様にします。マルチの種類によっては幅に中心線が入っているものがあるので、それを利用すれば合わせやすくなります。このように幅の中心を畝の中心に合わせながら畝の端にマルチの端を固定するのですが、畝を固定する時はピンなどのマルチ止めを使用しても良いし、そのまま土を被せてしまっても構いません。畝の端を固定したらもう一方の端までマルチを引っ張っていきます。この時、マルチが折りたたんである程度の長さならそのまま引っ張れば良いのですが、ロールに巻いてあるような状態で長い距離を張らなければならない時はマルチロールを転がしながら引っ張っていきます。この時ロールの下側からマルチが伸びるようにしておけば転がしやすく、更にロールの芯に支柱や棒などを入れて引っ張れば簡単です。
ロールを引っ張ってもう一方の畝の端までたどり着いたら適当な長さでハサミなどで切ります。さて、切ったマルチの端を引っ張ってピッタリと畝に密着させ、端を引っ張りながら土を被せます。
この時マルチピンを使っても良いですが、マルチの端を両足を開いて踏みながらクワやスコップで土を被せれば綺麗に張る事ができます。こうして両端に土を被せたのでとりあえずは足を離しても大丈夫です。
両端を固定したら次は畝の両脇を固定していきます。
中心線がずれないように気をつけながら、畝の上に足を広げて両脇を踏みつけてマルチをピンと張ります。
ピンと張っている状態で土を被せて固定したら足を動かして前又は後ろに移動してマルチを踏みます。
これを交互に繰り返してマルチにテンションをかけながら土を被せていくのです。
最終的に端から端まで進んで土を被せれば出来上がりです。
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