青枯病(あおがれびょう)の特徴
青枯病はトマト、ナス、ピーマン、ジャガイモなどナス科の野菜に多く発生する青枯病菌と呼ばれる細菌性の病気です。発症すると日中は萎れて夕方は回復するといった事を繰り返しますが、やがて青みが残ったまま株全体が萎れて枯れてしまいます。回復を繰り返すという点では萎凋病と似ていますが、青枯病の場合は一旦発症すると株全体が変色する事もなく青みを残したまま急速に枯れてしまう為、その病名の由来ともなっています。ナス科以外ではインゲン、キュウリ、イチゴなどでも発生します。
青枯病の予防と対策
青枯病になってしまうと治療は困難ですから、株を早めに処分する事が必要です。根を含めた株全体を丸ごと畑外へ取り出して処分し、病原菌が蔓延しない様にします。発病した以上は既に土壌に病原菌が棲みついている事になりますが、可能であれば発病株付近の土壌も除去します。土壌までは無理なら薬剤による消毒やマルチを使った太陽熱による土壌消毒を行います。一度発症すると病原菌が土壌中に何年も棲みつくので、青枯病にかかりやすい野菜の作付けを控えたり、同一又は同科作物の作付けを避ける様にします。病原菌は株についた傷や切り口から侵入するので日常の管理作業ではできるだけ傷をつけない事が肝要です。植付けや植え替えの際には丁寧に扱う、剪定や収穫の際のハサミを消毒する、土壌の菌が泥はねによって葉や茎から侵入しない様に敷き藁やマルチを利用する、高畝にして水はけの良い土壌にするなど様々な予防策をする必要があります。
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