疫病の特徴と対策

疫病(えきびょう)の特徴

疫病は野菜、草花、果樹、樹木など多くの植物の葉、茎、果実や根に発生する糸状菌(カビ)を原因とする病気です。症状の初期では水が染みたような褐色の病斑が発生しますが、症状が進行すると白カビが発生し、最終的には腐ったり枯れたりしてしまいます。土壌中に病原菌が生息し、水遣りや雨による泥はねで伝播したり、水はけの悪い土壌で菌が水分中を伝って伝染します。野菜ではトマト、ミニトマト、ナス、ピーマン、ジャガイモ、ズッキーニ、カボチャ、きゅうり、スイカ、パセリなどが発病しやすく、特にトマトの被害は深刻になりやすいです。

疫病の歴史

ジャガイモの疫病は歴史的にも有名で、19世紀中頃にアイルランドでジャガイモの疫病が発生し大飢饉が起こりました。国中が食料難で多数の餓死者が発生し、又多数の国民が難を逃れて海外へ移民しました。アメリカへ移民した人々の中には後の大統領となるケネディやレーガンの先祖もいたそうです。

疫病の発生条件と予防対策

疫病は5~10月の20~25℃の気温で、特に5~7月の梅雨時や9~10月の秋の長雨の時期に水はけの悪い土壌で発生しやすいです。疫病が発生すると薬剤以外に回復や治療が困難な為、薬剤に頼らない場合は予防と早期発見による対策が必要です。疫病の菌は水によって伝播するので水遣りや雨による泥はねで菌が葉や茎に付着しない様にしなければなりません。敷き藁やマルチによって泥はねを防ぎ、トマトなどの栽培では雨除けの設置やハウス栽培も予防につながります。又、土壌は水はけを良くし、高畝にして水分がたまらない様にします。更に、疫病に抵抗性のある品種や接ぎ木苗の導入を検討します。又、連作を避け、輪作をします。


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